No.31 メアリー
メアリー
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古びた鏡の中に住む幽霊。
現在はフリークタウンのある場所の壁に掛けられ通りがかるいろんな住人達との会話を楽しんでいる。
***
彼女がまだ元の世界においてあった時代、
人の子らはこぞって彼女の鏡を見るために廃墟とかした館へ訪れた。
館の奥の部屋に飾られている彼女の鏡へ歩み寄り、はぁーっ吐息をかける。
『こんばんわ メアリー。貴方とお話ししたいの。』
キュッキュッと指でなぞって鏡に文字を書いていく。
すると子の書いた文字は消え鏡の奥から一人の少女が現れた。
「こんばんわ、○○○。お話ししましょう」
青白い顔で微笑む少女。
子は続けて鏡へ文字を綴った。
『ねぇ、メアリー。貴方にまたお友達を紹介したんだけどいいかしら?』
子の文字に嬉しそうに頷くメアリー。
「昨日はキャサリンだったわね。今夜は誰を紹介してくれるの?」
『今夜はディーナよ。あの子が貴方と友達になりたいんですって』
「まぁ嬉しい!それは迎えに行かなくちゃ!」
『ありがとう!きっと彼女も喜ぶわ。お友達は一緒に居なきゃ!』
喜ぶ子の顔をなぞるように鏡をなぞって微笑むメアリー。
そしてにやりと口角を上げ、青い瞳は三日月のように弧を描いた。
「そう、お友達は一緒に。ずっと一緒にいなきゃ・・・
ね、○○○。」
にゅっと鏡から飛び出す青白い両腕。
それは子の身体を掴んでぐいっと鏡へ引き寄せた。
「きゃぁあああああ!どうして!どうしてなのメアリー!!」
叫び声は鏡の中へと消えていく。
残されたのは子のかけていたメガネ一つ。
「だって、貴方もお友達でしょう?」
こうしてまたひとりこの町から子が一人消えた。
この町には子たちの中で語られる噂話があった。
『あの角にある幽霊屋敷の鏡にね、夜話しかけに行くとね、鏡に女の子が出てくるんだって。
その子にねお友達を紹介するわって嫌いな子の名前を言うとその女の子が連れて行ってくれるんだってさ!』
今夜もきっと誰かが彼女を求めて館の扉を叩く。
でも気を付けて、知らないうちにあなたも彼女のお友達にされちゃうかもしれないからね。
「メアリーは貴方のお友達。お友達はずっと一緒に居るものでしょう。
だから貴方も一緒に此方で遊びましょ?」
だから貴方も一緒に此方で遊びましょ?」
キャラの使用:可能 |
※創作等で住人さんを使用する際はこちらの項目に必ず従って行って下さい※
キャラの作成:メルシー☆さま
- 最終更新:2017-03-28 22:43:41